<2> さてさて、アレクサンドリアでは。 ゴブリンの心臓をすっかりお姫さまのものだと信じ込んだ女王さまは、再び鏡に尋ねるのでした。 「鏡よ鏡、世界で一番―――」 今度こそ。 「強いのはだぁれ?」 ―――ガクッ。 「だから、世界で一番強いのはブラネ女王さまでおじゃる」 「それでもって、世界で一番美しいのは森のガーネット姫でごじゃる」 「キ―――ッ! あの小娘、まだ生きとるのかい!」 毎度ながら、話は続くので放っておきましょう(笑) 「こうなったら……そこのコック!」 「ワタシアルか?」 「毒のりんごを作ってガーネットに食べさせておしまい!」 「毒りんごアルか? 趣味悪いアル。ワタシはみんなが幸せになれるような料理を作るアル」 命知らずなへびモドキの化け物です。 「えぇい、小ざかしい! 黙って言うことをお聞き!」 女王様はカンカンです。 「仕方ないアルねぇ〜。とりあえず作ってみるアル」 コックさんは調理場でりんごを作ることになりました。 ♪ちゃんちゃかちゃかちゃかちゃんちゃんちゃ〜ん ちゃんちゃかちゃかちゃかちゃんちゃんちゃ〜ん……♪ ハイ、三分クOキングのお時間がやってまいりましたv(爆) 今日の先生は、アレクサンドリア城料理長、クイナさんです〜。 「どうもアル」 今日のメニューは「どくろマークの呪いりんご」ですが、先生、りんごのおいしい季節になりましたね〜♪ 「季節は終わってると思うアル」 ……(^^;) では、材料です。 りんご一つ、塩小さじ三分の二、片栗粉小さじ一杯、サンドスコーピオの針一本です。 ……って、こんなもん姫に喰わすんかいっ! 「モルボルのヨダレを取ってくるよりはましアル」 ―――。 お食事中の皆さま、大変失礼いたしました(苦笑) では先生、作り方をお願いします。 「簡単アルよ。りんごに毒針を刺して片栗粉で穴を埋めるアル」 塩は? 「周りに盛って清めるアル」 ……なんか違くないですか? 「とにかく、これを持って森へ行くアル」 * さて、ドワーフたちが仕事へ行った留守の間に、魔女に扮したりんご売り(逆じゃないか!?)が森の小屋へとやってきました。 「りんごはいらんかねアル〜。赤くて美味しいりんごアルよ〜」 お姫さま、その声を聞いて窓を開けました。 「こんにちはアル」 「ラリホ〜w」 「ラリホ、アルか?」 「ドワーフの挨拶ですw」 ―――(苦笑) 「ところで、りんごはいらんかねアル?」 「どこ産のなんていう品種なんですか?」 「これはアルね、青森生まれの『つがる』アル。八月ごろが収穫時期で、市場に出回るりんごのうち三番目に多い品種アル」 「あら、『ふじ』はないの?」 「残念ながらないアル」 「それじゃ、いりません」 ピシャッ(閉) ―――やばぃ。話が進まないぞ(^^;) 「ダガー、とりあえず食べるアル。そして感動のエンディングを迎えるアル」 おお、あの伝説のEDですか。 「……伝説なの?」 「他のシリーズと大して変わらないと思うアル」 ―――そうですか(−_−;) 「念のため、毒消しももらえる、クイナ?」 「ポイゾナで十分アルよ」 「う〜ん、でも、心配だから一つ下さいな」 悪い(?)魔女からりんごを受け取ったお姫さまは、早速一口かじってみました。 すると、りんごの毒が回り、お姫さまは床に倒れてしまったのです。 お姫さまピンチ! 一体どうなってしまうのでしょう(><)←何 * 仕事を終えて小屋へ帰ってきたドワーフたちは、床に倒れ伏して動かないお姫さまに驚きました。 「きゃ〜、ダガー!」 「お姉ちゃん、大丈夫!?」 あまり大丈夫ではありません。 早めに解毒しないと、ガーネットのHPは多い方ではないので、あっという間に戦闘不能です。 「クイナ! ダガーになんかヘンなもの食わしたのか!?」 「まぁ、話の流れとして食べないわけにはいかないアル。仕方ないアル」 「可哀想なダガー、またカエル料理食わされたんだな(涙)」 ちなみに違います。 「よし、ここは一つ王子さまの熱〜いキスで、眠り姫を眠りから覚まして見せよう!」 ……話が変わってます(^^;) しかも、君、王子じゃないでしょうが! 「へへ、小さいことは気にするなって」 ―――気にします(怒) それから、白雪姫って本当はキスで目覚める話じゃありませんので、あしからず。 「何ぃ〜!?」 「ねぇねぇ、エーコポイゾナかけるよ?」 「いや、待て! オレがダガーに―――」 「貴様ジタン――――――!!」 「げげ、スタイナー!」 おや、姫さまのお守役が登場ですか。 ……遅かったですね(^^;) 「姫さま、自分が来たからにはもう大丈夫であります! さぁ、城へ帰るのであります!」 「ダメー! ダガーはここで暮らすの!」 「おじちゃん、お姉ちゃんはお城の女王さまに命を狙われているんだよ!」 「まさか、ブラネ女王がそのようなことをお考えになるはずが……!」 「しかし、本当のことのようじゃぞ、スタイナー」 「そうアル。ワタシ、毒りんごでダガー殺害計画を持ちかけられたアル」 「それを言ったら、私たちだって心臓持って来いって言われたわよ。ね、ダンナ」 「……」 おやおや、ラニさんとサラマン氏。またいらしたんですか? 「そうそう、暇だから来ちゃったわ。あら、小さいけどいい家じゃない♪」 「ありがとうv それじゃぁ、おばさんもうちで暮らす?」 エコたん、それは地雷……(汗) 「お、おばさん……!? 失礼ね! 言っとくけど私だってまだピチピチの十代なんだからね!」 「―――ギリギリな」 うわぁ、サラマン氏までボソリと言っちゃったよ〜(滝汗) 「お前らなぁ! 今、大事なEDシーンなんだよ! 静かにしろ〜〜(>△<)」 って、皆さん、家は狭いので暴れないで下さい。 ちょっと〜、姫さま放っといていいんですか〜? 「……やっぱり、こういうことになるような気がしていたの」 おお、ガネ姫。お目覚めで? 「毒消し使っておいたわv」 そうですか(^^) ところで……ご自分ポイゾナ使えますよね? 「ええ」 なぜわざわざ毒消しを? 「うふふ、それはね(^^) MPの節約よv」 ―――あ。なんかとっても嫌な予感…… 「ってことで。出でよ、バハムート!」 うわ、やっぱり……。 空を覆いつくすように、一頭の竜が現れました(怖) 「バハムート、メガフレアをお願いv」 「キャシャ〜〜!(御意)」 ちなみに、バハムート氏はアレクサンドリア城全壊の前科ありです。 「え?」 「あ?」 「わ!」 「うそっ」 「うぎゃ〜!」 光が小屋を中心に沸き、一瞬の後収まりました。 さて、人々はどうなったのでしょうか? 「オレは、一発なら大丈夫w」 「ボ、ボクも何とか……」 「な、何が起きたであるか―――?」 おお、さすがパーティレギュラー組、生きてますねぇw しかし……あとは全滅ですか?(^^;) 「きゅぅ」 「エーコ、アレイズを急ぐのじゃ!」 「その前にエーコをフェニックスだろ」 「待つアル、リレイズかけるアルよ!」 「そんな便利なもん持ってたのか、クイナ?」 「ワタシは世界中でいろいろ食べたアル。やっぱり食の世界を極めるには―――」 「わかった、その話は後で聞く(^^;)」 「うわぁ、また来るよ〜!」 ガーネット姫、放っておかれた怒りからか、トランスして幻獣呼んじゃってます……。 「エーコ! ダガーにサイレスだ!」 「エーコ戦闘不能なんだけど〜」 「ダメじゃ、沈黙回避のアビリティをつけておるぞ!」 「スリプル〜!」 はい、ビビ君の黒魔発動w ガネ姫は眠りにつきました。 「ビ、ビビナイス(^^;)」 「怖かったよ〜(;;)」 「やはり怒らせるものではないのう、ダガーは」 「で、どうするの、ダガー?」 ……。 「とりあえず棺に入れて」 「永久に封印した方がいいかも(^^;)」 * 「鏡よ鏡、世界で一番強いのはだぁれ?」 またですか、ブラネ女王。 「森のガーネット姫でごじゃる」 「森のガーネット姫でおじゃる」 「なんだってぇぇ!?」 なんと、リュートさんにこの小説のイラストを頂いちゃいました〜〜(>▽<) どうぞこちらからご覧下さいvv ・・・当初考えていたよりブラック姫になってしまった・・・(滝汗) リクエストは「『温泉へ行こう!』のような感じの小説」でございましたm(_ _)m ということで、ギャグを念頭にギャグに書こうギャグに書こうとしているうちにかなり黒い話に(^^;) しかも、オチはありがちだし(^^;;;) piraさん、本当に申し訳ないです!(>△<) でも、書いた本人は楽しく書きましたv(何) こんなん書いててもFF9を愛しているので、皆さん石とか投げないで下さい(>△<;) とりあえず姫が白雪姫というコンセプトの元、と言うよりブラネ女王がハマリな気がしたりして(笑) 白雪姫って私の中で、映画版の「スノー・ホワイト」のイメージが強いので 最後に姫を助けてくれるドワーフ(?)のお兄さんの格好よさにラヴv(ぉぃ) 白雪姫って本当は怖いんですよね〜(^^;) え〜。誰がどこ喋ってるのかいまいち分かりづらいですが、お好きにお読みください(笑) 台詞書きにして名前入れようかと思ったんですけど、いまいちはまらなかったのでやめちゃいました(^^;) ・・・あははv(笑い事かっ!) ところで、誰か出てきてないキャラとかいませんよね!? スタイナーがギリギリだったな(笑) たぶん眠りについた姫を助けに来る王子様はクジャかもしれませんね・・・(遠い目) ・・・いや、嘘ですけど(苦笑) リクエストありがとうございました〜!!(逃) 2003.2.5 |