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「あんた、ホンマに現金やね」
翌朝、いつも通りニヤついた顔で居間に降りてきたジタンに、ルビィは白い目を向けた。
「あれ、ジタンさん。もう熱下がったんっスか?」
「へへ、快調快調」
と、Vサイン。
「やっぱりジタンさんの特効薬なんっスね、お姫さんは」
「って言うより、単純なんだよ、こいつの頭が」
後ろから、ブランクにコツリと小突かれる。
「ちゃんと中身入ってんのか?」
「失礼だな」
「バカが風邪ひくなよ。お前のクラス、今日学級閉鎖だと。お前がうつし回ったんじゃねぇの?」
げげっ、と、ジタンは呟き、次の瞬間青い目がキラリと輝いた。
「ダガー、今日の午後までこっちにいるんだ」
「あら。そりゃ、好都合やないの」
「オレ、ちょっと行ってくる!」
言うが早いか、ジタンはアジトを飛び出して行った。
「ちょ、朝ごはんくらい食べて行きや〜! ……あ〜、もう。どうせなら寝込んでてくれた方が静かやったかも」
「元気のないジタンさんもらしくないじゃないっスか」
「まぁ、そやねんけどね」
「それより、ルビィ。俺、腹ペコ」
「……あんた、飯、風呂、寝る以外言えへんの?」
「は? いつも普通に喋ってんじゃねぇか。お前こそ、人間の言葉わかんねぇのか?」
ジャブ開始の二人は放っておいて、マーカスは他の団員を起こしに走ることに決めた。
城へ辿り着いたジタンが早速オルベルタ大臣に捕まり、休んでいた間の授業の補講を受ける羽目になったのは、やはり誰かさんの可愛い陰謀だったのかもしれない……と。
ガーネットは窓からリンドブルムの町を見下ろし、密かに微笑んだ。
うららかな春の日差しが、町や、その先の海や、世界中を暖かく照らしていた。
-Fin-
なんだか長〜いお話になってしまった(^^;)
リクエストは「ジタガネのラブコメ風」とのことでございました♪
どこがラブコメなのか全然分からない・・・(汗) 申し訳ない(^^;)
このお話、実は二つ分の内容を一つにまとめております・・・だからとっても長いのです(爆)
そして、オリキャラがたくさん出てしまった〜(滝汗)
kazukiさん、リクエスト通りに書けなくてごめんなさいm(_ _)m
でも、感謝の気持ちははたっぷり込めてあるので、
それだけはどうか受け取ってくださいませ・・・(大迷惑)
リンドブルム大学については日記にもチロリと書いたように、かなり設定が細かいです(笑)
ジタンはシド大公に命じられて、というか結婚と交換条件に、
大学に入学して日々勉学に励んでます。政治と経済を主に勉強しているそうです。
ちなみに、1年半の後、ジタンは大学を総代で卒業します・・・恐るべきジェノム(笑)
高校にも行っていないのに大学に入れるのは便利ですねぇ。
勉強は大変そうだけど(^^;)
ジタンも少しは勉強家になったかもしれません。少しは(笑)
しかし、ジタンに大学ってとっても似合わない気がします(^^;)
リクエストありがとうございました〜♪
2003.3.23
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